黒人は嫌いだが、黒人音楽は好きだ

 俳優や音楽家が逮捕されると、「作品に罪はない」という大合唱が起こる。しかし、「作品に罪はない」とは、どういうことであろうか。
 エリック・クラプトンの人種差別発言はひどいものだが、それでも彼ほど黒人音楽を愛している者もいまい。だからこそ、その落差に我々は戸惑うのである。しかしながら、シナ人や朝鮮人が嫌いだという日本人でも、中華料理や焼き肉は好きである。
 つまり、作者と作品は別であり、「作品に罪はない」のである。
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伝説のハガキ職人

NHK「目撃!にっぽん・もう一度笑かしたい~“伝説のハガキ職人”再起の日々~」を見る。
 深夜のラジオ番組で「伝説のハガキ職人」と呼ばれたツチヤタカユキ。若林正恭にスカウトされて放送作家になるのだが、人間関係で失敗して業界を追われ、今は無職。それで再起をかけて落語の台本を執筆。
 しかし、演じてもらう落語家との打ち合わせで大喧嘩。というより、自分の書いた台本にケチをつけられたと思い込んだツチヤタカユキが相手をいきなり罵倒。
 林家木りんに向かって、「頭おかしくないですか?」とまで言うのだ。どう考えたってツチヤの方がおかしい。落語家は親切にも、参考になる古典落語まで教えてアドバイスしているのに、ツチヤはそれが自分の無知を笑われたと思ったのだ。人を笑わせたいのに、自分が笑われるのは許せない。
 人間関係で失敗したというのも、むべなるかな。
 しかしながら、これは芸人の世界である。こういうめちゃくちゃな人間の居場所だったはずである。下平さやかと温泉旅行に行ったすぐあとに徳永有美と不倫した内村光良でも活躍できるのだ。ツチヤタカユキが成功できなかったのは、芸人の世界もしょせんサラリーマンと同じになったということだろう。

www.nhk.jp

笑いのカイブツ (文春文庫)

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