医者は土木作業員よりえらいか

 読売新聞に肥田大二郎『ドクトル大二郎三浪記』なる本の広告が出ていた。

 近年いくつもの医学部入試で、女子学生や浪人生を不当に差別している事実が判明した。本書は三浪で国立大医学部に合格、現在、評判のクリニックを経営している著者70歳の青春物語である。
 予備校に行く費用を捻出するために土木作業員にもなった。
 浪人を経験し、遅れたスタートだったからこそ、本当に信頼される医師になれた。これは浪人生を大いに発奮させる傑作である。(新聞広告より引用)

 医学部入試の女子学生差別に憤りながら、一方で、「土木作業員にもなった」と平然と書く。
 この広告について町の人は、「いくら評判のいい医者でも土方を差別するような医者には、かかりたくねえな」(土木作業員・46才)と話しています。

ドクトル大二郎三浪記

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自殺は犬死に

「葬式ごっこ」事件からもう34年か、と思いながらNHK「事件の涙 34年ごしの宿題」を見る。
 事件を取材していた元新聞記者が、あの時の担任の証言を取れなかったことを悔やんで再び取材を始める。しかし、ようやく元担任に面会するものの、「生徒に頼まれてしかたなくやった」などという答えで拍子抜けする。
 当時の担当弁護士は、事件後に各地の学校などで命の大切さを説く講演を続けていたが、それでも自殺をなくすことはできなかった、と落胆する。
 いずれも善良な大人たちで、しかしながらこういう番組はかえって自殺者の背中を押しはしないか。自殺してもこういう大人たちがきっと自分の無念を晴らしてくれる、などと考える子供が出てこよう。
 世の中はそんなに甘くない。死ねば、それっきりである。

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