将棋や囲碁やチェスをやるときの頭の使い方は、数学の問題を解くことに似ている。いわゆる理系の頭の使い方に似ている。しかし棋士なんてものは、いくら天才と称されたって、盤の上で駒を動かしているだけである。世界には何の影響も与えない。
升田幸三は新手をいくつも発明したが、大山康晴は前人未到の五冠王となったが、べつにそれで社会が便利になったとか、病人が助かったとか、そんなことはない。その頭脳を別のことに使えばノーベル賞くらい取れたであろう。あれこそ頭脳の無駄づかいである。
それにひきかえ、理系の天才というのは、その発明が文字通り世界を変えてしまうのである。天才の中でも、理系の天才というのが一番すごい。
ところが、STAP細胞の発表以降の理研のごたごたを見ていると、こんなやつらが実験室でいろいろやって、人間の生命倫理を変えちゃったりするわけか。なんとも恐ろしいことである。
科学者ほど迷惑なものはない。こういう連中には将棋でもやらせておいたほうがいい。