新潟県で、女学生のスカート丈が短すぎると問題になつてゐるさうである。
たしかに最近の女學生のスカートの丈は短すぎるやうに思ふ。
あんなに短くては田植ゑもできないであらう。
スカートなどやめさせてしまつて、ズボンをはかせろといふ意見もある。
私はそれならばいつそ、もんぺをはかせればいいと思ふ。
いつから女学生は、もんぺをはかなくなつてしまつたのだらうか。
ファッションといふものは、人と違ふ服裝をするところに意義があるのだと言ふ人がゐる。
皆が皆、同じ服裝をするのであれば、それはもう制服だといふのだ。
ではなぜ、もんぺをはかなひのか。
人と違ふ服裝をして、秩序に反逆することが正しいと考へるなら、もんぺをはけばいいのである。
百姓の娘には、もんぺがよく似合ふ、と太宰治も言つてゐる。*1
*1:「富士には月見草がよく似合ふ」だつけ
