北野武と太田光が一般男性を人殺し呼ばわり

『おはよう、たけしですみません』(10月2日放送)に、安くておいしいと評判の惣菜店の優しくて働き者の若主人が出演したところ、北野武は「こういう人がたまにかみさん殺して逃げんだよ」と言い、太田光は「こないだ食中毒出した店ですね」と言い、げらげら笑った。水道橋博士も笑っていた。
 別の惣菜店「でりしゃす」による食中毒事件で、3歳の女の子が死亡したばかりである。
 テレビ東京は、この番組のネット配信ではそのシーンを丸ごとカットした。惣菜店の若主人には、番組スタッフが出向いて謝罪した。その際に、北野武太田光のサイン色紙を持参していることから、彼らも自分の非を認めたということだろう。
 しかしながら、弱者をからかい、誰もが建て前にしているヒューマニズムの裏側にある本音を暴き出すことが、北野武太田光の芸だと本気で思っているのなら、謝罪などすべきでない。カメラの前で堂々と弱者の抹殺を叫べばいいのだ。差別は正しいと絶叫しろ。在特会のように。植松聖のように。
 それほどの覚悟もなく、仕事が減るのを怖れてこそこそ謝罪するのは、たんに姑息な芸人のやることである。
 こんな腐れ芸人よりも、ひたむきに働く青年のほうがどれほど立派なことか。