たとえばこんなヘイトスピーチ

「僕は黒人と差別が大嫌いです」という書き込みをネットで見た。
 昔はこういうのをブラックジョークと言ってたのだが、その元ネタらしきものはずいぶん古い。

 ある中国人から妙な小咄を聞いた。
「わたしが嫌いな人間のタイプに二つある。一つは偏見を持った人間、もう一つはニグロだ。」
伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』文芸春秋/P78)

 これは余談であるが、以前、朝のワイドショーで伊丹十三コリン・ウィルソンが対談していた。それで通訳が、あの字幕の女王だったのだが、途中で伊丹十三が通訳の存在を無視して、英語で直接コリン・ウィルソンと会話を始めたのは、かっこよかった。