石井聰互の『突撃！博多愚連隊』を見たんだけど、ラストで「おっ」となった。幼稚園に篭城していたチンピラが、そこから逃げ出そうとする。しかし警官に包囲されてるので、どう突破するかというと、人質にしていた警官の制服を奪い、それを着て逃げ出してくるわけだ。警察の目をまんまとごまかして、仲間のチンピラの元へ逃げてきて「おーい」と手を振るんだけど、警官の制服を着たままだから、本物の警官だと思われて仲間にバンと撃たれる。
これって、バスター・キートンの『キートン将軍』だな。南北戦争で、北軍兵に成りすましていたキートンがその軍服のまま、自分の本来の部隊である南軍のところへ逃げてくるんだけど、軍服を脱ぐのを忘れていて、キートンは自分の味方に向って「おーい」と手を振るんだけど、パンと撃たれる。それにしてもキートンはおもしろい。
