スタジオトークいらねー

日テレ『女たちの中国・波乱万丈を生き抜いた愛と涙の物語』をみる。
ゲストに山口淑子李香蘭)さん。もうかなりのお年のはずだが、いまなお美しい。
甘粕正彦の秘書をしていた女性も登場。こちらも80歳を超えていたが若々しい。お年寄りをうかつに、ばばあなどと呼んではいけません。
満洲映画協会満映)の理事長となった甘粕は、シナ人の差別的な待遇を改善したり、紳士的に振る舞い、満映内での評判はよかったらしい。甘粕は誤解されている、とも語っていた。とはいえ、大杉栄を殺したやつだからなあ。
ウィキペディアをみたら、満映にいた赤川孝一は、赤川次郎父親だという。のちに東映社員となり長編アニメ『白蛇伝』を手がけた。赤川次郎の映画好きにはこういう背景があったのか。
番組ではさらにラストエンペラー溥儀の弟に嫁いだ愛新覚羅浩の娘さん(次女)が登場。
流転の王妃』などで描かれている壮絶な人生。戦後、父は戦犯として囚われ、母と娘は日本へ引き揚げる。
長女は大学生の時に、交際していた同級生と天城山でピストル心中。
次女は現在、日本人と結婚して兵庫県で暮らしている。
テレビに映るその姿は、ごく平凡なおばさんなのだが、その人生にはものすごいドラマがある。
このように、なかなかおもしろい番組だったのであるが、VTRの合間にスタジオでくだらないゲストがくだらないトークをするわけ。VTRの内容とぜんぜん関係のない話をね。ワイドショーのコメンテーターにも頭がくるけど、もうこういうどうでもいいトークはやめにしてくれないか。こういう内容の番組に、大沢あかねなんか呼ぶ必要があるのか。