性犯罪者は去勢すればどうか

TBSの番組『報道特集』「120人連続婦女暴行… なぜ男は襲うのか」

少女ばかりを狙い、120件も婦女暴行を繰り返した男が、出ておりました。

37歳で、現在公判中で、これまでにも10年ばかり服役していて、それで小4〜中2くらいの少女、120人を暴行したと。番組では、精神科医が出てきて、この男が描いた絵を分析していたりするのだが。
それで引き出される結論とは、幼児期に母親との関係がうまくいかず、性格に二面性があり、それが犯罪へ走らせる、と。

それで対処療法としては、友人らに囲まれた暖かい人間関係を築くことだ、と。

なんか、ありきたりの結論で、こんな分析に何の意味があるのかと思います。

精神科医というのはこうした卑劣な犯罪者に、トラウマといった凡庸な「物語」を与えることで、共犯者となっているに過ぎないのではないか。

それでもなお、男が再犯に及べば、それは精神分析による診断・治療がまちがっていたことになるが、おそらく精神科医というものは自分の診断のまちがいを認めることなく、まして精神分析というオカルトまがいの学説を疑うことなく、傍観者的な立場でまたしても精神分析を続けるに違いなく、それは誤診でもめったに罪を問われない、医者という特権的な立場にある者の傲慢でもありましょう。

番組では、カナダの性犯罪者・矯正施設の模様も紹介されていました。

なんでもその治療方法として受刑者のペニスに測定装置をつけて、ワイセツなビデオを見せ、どの場面で性的興奮を覚えるか調査し、受刑者が興奮すれば、ただちに「サカナの腐ったにおい」をかがせるのだとか。

すると、性的興奮が収まる、らしい。

ほとんど、動物並みの治療というか。まあ、性犯罪者なんか、イヌ以下の扱いでいいわけですが。

それでも、5割の性犯罪者が更正するらしい。半分は、そのまま。

性的興奮を抑えさせるという治療は、つまりは、精神的に去勢(インポテンツ)に追い込むということ。ほかにも、薬を使ったりして。これが、肉体的な去勢と比べ、どれほど残酷でないのか。

昔みたヤクザ映画で、恋人を犯されたヤクザが、犯人を捕まえ、そのペニスを切り取る、
というのがあったけど。まあ、犯罪者が国家によってこれほど庇護されている現状を考えると、その気持ちもわかる。

そもそも、性犯罪者を、更正させることは可能なのか。

ここで比較するのもなんだが、性同一障害における「肉体」と「精神」の二元論が、おれには、まだよくわからない点があります。肉体は「男性」でありながら、精神が「女性」である場合、それを、精神分析的な方法によって治療することはできないのか。

あなたの肉体は「男性」なんだから、「男性」として生きるよう、心を変えさせることは、できないのか。外科的な治療(性転換手術)のみが解決策である場合、それは、そもそも、精神科療法の限界を意味するのではないか。

肉体は変えられても、心は変えられない。

性犯罪者の場合も、精神的な療法と、肉体を去勢(ペニス・睾丸を切除)した場合とを比較して、もし、去勢したほうが更正できると判明した場合、去勢してもいいんじゃないか。