2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

環境保護、害虫、人間

レイチェル・カーソンの『沈黙の春』といえば、環境問題を告発した名著として知られる。農薬や殺虫剤として使われていたDDTの、環境への悪影響を告発した。 DDTは、長期間にわたり土壌や水循環に残留し、食物連鎖を通じて人間の体内にも取り込まれる。発ガン…

飢えた子供の前でペヤングは有効か

廃棄されたペヤングは数十万個に上るという。もったいない。アフリカでは4人に1人が飢えているというのであるから、そういう国に送ってやればいいのに。 たべものにゴキブリが入っていたことよりも、たべものを粗末にするほうがよほど罪深い。ペヤングで救え…

コックサッカーブルースと言葉狩り

村上龍の『コックサッカーブルース』(小学館・1991年)には「知恵足らず」「知恵遅れ」という言葉が出てくるのだが、これが『村上龍自選小説集8』(集英社・2000年)では、別の表現に変えられるか削除されている。どこかからの抗議によるものか、自主規制…

ドキュメンタリーにドラマはいらない

昨年末に放送された「ドキュメント72時間スペシャル」を見たのだが、どうもNHKの作るドキュメンタリーはうさんくさい。おれは「鶴瓶の家族に乾杯」という番組が大きらいなのだが、あんなヤラセにちがいない番組でありながら「ぶっつけ本番」のドキュメンタリ…

原稿料回収の冴えたやり方

柳美里が月刊誌「創」の原稿料未払いを告発した件であるが、これは「創」側が140万8706円を支払うことで決着したようだ。しかし柳美里の請求額は1142万8078円だったというのであるから、作家は大損である。ほかにも原稿料を踏み倒されたという経験をもつ作家…