水道橋博士の話はあてにならない

 水道橋博士甲本ヒロトの話をよくするのだが、話すたびに内容がころころ変わる。J-WAVEの「同級生対談」(2006年10月22日)では、居酒屋で「リンダリンダ」が流れてきて衝撃を受けたと語っている。
 ところが、「小島慶子 キラ☆キラ」(2010年10月29日)では、次のように話している。

小島 「博士はだからほんと全然知らないで、スゲーこの甲本さんって!スゲー!と思って聴いてたんでしょ?」
博士 「ああ、昔ね。そうそうそう。全然あの~ブルーハーツは知ってて。で、同級生が呼んでくれたなんか打ち上げの所で、同級生と話ながら、「いや~ロック…に進んでるけど、ヒロトどうかなぁ」みたいな話を聞いてて。「あっ、ムリムリ」って言ってたんですよ」
小島 「(笑)」
博士 「「絶対ムリ。お笑いより絶対音楽の方が厳しいから」 そん時に、『TRAIN-TRAIN』かな?かかって」
甲本 「『リンダリンダ』じゃない?最初は」
博士 「『リンダリンダ』かな、それがかかって。「わっ、これ、甲本ったんの曲だよ」って、その亀山ってやつが言って。」
甲本 「かめくそ?」
博士 「かめくそが」
甲本 「(笑)」
博士 「「うそー!!」つって。「いや、これ凄いの?」「凄いもなんも…」って。「今もうロック…歴史変えてるよ」って、驚いたっていうね」
甲本 「なっ」

 さらに、水道橋博士『藝人春秋』(文藝春秋)では、次のように書いている。

 ブルーハーツヒロト岡山大学教育学部附属中学校出身の同級生だったことを知ったのはボクが入門して2年目のときだった。
 駆け出しの売れない芸人だったボクに突然コンパの司会をする営業が入った。中学時代の同級生、亀山くんが呼んでくれた仕事だった。
 打ち上げの居酒屋で、お互いの近況報告を肴に飲んでいたときだった。
「俺たちの代で、芸能界とか音楽の世界に行ったのは、小野(ボクの本名)と甲本ったん(ヒロトの仇名)だけだよ」
 その日、何杯目かのビールを飲んでいたボクは、
「お笑い芸人もゴマンといるけど、音楽のバンドなんてそれ以上いるわけだし、甲本ったんがどんなバンドやってるか知らないけど、そんなの絶対売れないから辞めたほうがいいよぉ!」
「そうじゃのぅ。ロックも厳しいじゃろうのう」
「食えるわけねぇよぉ!」

♪トゥートゥートゥー、トゥートゥートゥトゥトゥトゥ
 トゥートゥートゥー、トゥートゥートゥトゥトゥトゥ
 丁度その時、店内のBGMに気が付いた亀山が、
「あぁ! これ甲本ったんの曲じゃあ」
 有線から流れてきた曲は『キスしてほしい』だった。
「嘘ぉおお――!」
 当然ながら、その曲を知っていた。
 流行っていただけではない。何しろボクはそのレコードを持っていたのだ。
 まさか歌っているのが同級生だとは……何度も繰り返し聴きながら、まったく気がついていなかった。
「さっきの発言撤回するよ!」
 なにしろブルーハーツは当時、まさに時代の寵児であり、甲本ヒロトは日本のロックシーンを塗り替えた男だった。
(35-36頁)

 どういう耳をしてたら、「リンダリンダ」と「TRAIN-TRAIN」と「キスしてほしい」を間違えるのか。

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