ジュリアン・パジーニ/向井和美・訳『100の思考実験』より。
もっともらしく聞こえるパラドックスほど、深遠な思想という錯覚を効果的に生み出すものはない。こういうのはどうだろう。
「前に進むためには、うしろに下がらなければならない」。
自分でも作ってみるといい。簡単にできる。まず何か強調したいものを考える(知識、力、猫)。次に、その反対を考える(無知、非力、犬)。最後にそのふたつの要素を結びつけて、何かもっともらしいことを言うのだ。
「最高の知は無知の知である」、「非力な者のみが真の力を知っている」、「猫を知るには犬も知れ」。ほら、たいがいはうまくいく。
(P115より引用)
おい、聞いてるか? 自己啓発書読んでるやつら。
- 作者: ジュリアンバジーニ,河井美咲,向井和美
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2012/03/01
- メディア: 単行本
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