室井佑月が酒とタバコで癌になる

 室井佑月乳がんになった。
福島県の給食に地元の食材を使うのはかわいそう」だの、「なんでわざわざ危ない事故を起こした原発のある福島へ、全国の子どもたちを連れていかなきゃならないの」だの、「チェルノブイリのその後の報告を見ると、中心から同心円状に知能が低くなったりしている」などと、さんざん放射能の危険をあおり続けたあげくに、乳がんである。
 モニタリング検査によって安全が確認されている福島県農産物より、酒とタバコの方がはるかに有害であり、発がん性が高い。それでいながら室井佑月は、酒もタバコもやめようとしない。
 こういう人間のおろかさを、キース・E・スタノヴィッチは合理性障害と呼んでいる。「充分な知能があるにもかかわらず、合理的に行動できない状態」にある人間が権威ある地位を占めれば、かなりの人々に悪影響を及ぼし、その結果、自分にとっても他人にとっても悲惨な意思決定をさせることになる。(『心は遺伝子の論理で決まるのか』みすず書房

 遺伝毒性発がん物質のリスク管理には、暴露マージン(MOE)という数値が用いられる。MOEの値が小さければ、逆に発がんの可能性が大きい。
 アクリルアミドという遺伝性発がん物質があり、これの一日平均摂取量によるMOE値は、250前後である。アクリルアミドはポテトチップス、フライドポテト、ビスケット、その他多くの食品に含まれている。
 それよりMOE値が低いのは、コーヒー(カフェ酸)の90である。さらにアルコール(エタノール)は、わずか3である。(参照:松永和紀他『もうダマされないための「科学」講義』光文社新書111-117頁)。
 単純に比較すれば、アルコールによる発がんのリスクは、コーヒーの30倍、ポテトチップスの83倍以上となる。もちろん、タバコにも発がん物質が多数含まれている。

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もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)

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心は遺伝子の論理で決まるのか-二重過程モデルでみるヒトの合理性

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