戦争をやめさせるには

 木村貴氏が次のように書いていて、感心した。

ヒトラー暗殺には賛成です。いっそ戦争を禁止し、国際紛争はすべて暗殺で決着をつけるようにすれば、世界はよほど平和になります。
(「自由主義通信・米国と人道的戦争」より)

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 たとえどのような理由であろうと、ミサイルを撃ち込めば、民間人が犠牲になる。街は壊滅し、大地は汚染され、戦争に勝っても負けてもその被害たるや甚大なものである。だから戦争はあってはならない。そのことには誰も異議があるまい。
 それでも、国際紛争は起こる。問題はどうやってそれを解決するのか。
 誰しも、戦争などやりたくないと思っている。戦争で死ぬのは馬鹿らしいし、赤の他人を殺したくもない。それでもなぜ戦争が起こるかといえば、それを首謀する者がいるからだ。首謀者がいなければ戦争は起こらない。それならば暗殺である。
 平和主義のまちがいは、すべての暴力を悪としてしまったところにある。正義のための暴力も、あるのではないか。刑法では正当防衛が、国際法では自衛権が認められている。
 戦争という大きな悪の前では、暗殺という小さな悪は許されるべきではあるまいか。戦争では何もかも失うが、暗殺で失うのはたかが政治家の命である。
 撃てと命じる者を撃て。