女性は実に太陽であった

 吉田潮のコラムはちっともおもしろくないので、どうせただのバカだろうとあなどっていたのだが、『幸せな離婚』を読んで見る目が変わった。
 吉田潮はこれまで百人を超える男たちとセックスをしてきた。はじめは出会い系サイトで、さらにはハプニングバーで乱交し、でかいチンコを求めて外国人を逆ナンし、黒人にはレイプまがいにやられた。
 ちび、はげ、デブ、早漏、どんな男とでもセックスした。あっぱれ。なかなかできることではない。オリンピックの金メダルよりも価値がある。私は襟を正し、著者近影に向かってこれまでの非礼をわびた。
「元始、女性は実に太陽であった」と平塚らいてうは言った。「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」とシモーヌ・ド・ボーヴォワールは言った。吉田潮はセックスで潮を吹かされた感動をそのままに表現したくて、潮というペンネームをつけた。
 吉田潮は、何かと戦っているのだ。何と戦っているのかは、わからないが。

幸せな離婚―自由に生きるって気持ちいい!

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