堀江貴文の『多動力』を読む。合理的思考に貫かれていて、それはそれで潔い。「大事な会議でスマホをいじる勇気をもて」と説くが、日馬富士の前でそれをやったら殴られる。
堀江貴文は、「ワクワクすること」だけをやり、自分でも把握できないほどのプロジェクトに関わり、経費計算なんか自分ではやらない、という。これじゃ、ライブドア事件で部下に横領されても気づかないわけだ。こういうボスの下で働く人間にとっては、目の前に盗める金があれば盗むであろう。これもまた合理的思考である。
飯田泰之は『思考の「型」を身につけよう』の中で、すべての人が合理的に行動している、と指摘している。こうした他者への配慮がないホリエモンは、いずれまた誰かに裏切られるだろう。
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思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)
- 作者: 飯田泰之
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