ヒモザイルの感想

 東村アキコの『ヒモザイル』が炎上して休載したということだが、最初の2話を読んでみてけっこうおもしろかった。「実際の出来事を元に描いて」いくというのであれば、この騒動も格好のネタになるはずなのに、しかもジェンダーとか炎上とか社会性のあるネタが向こうから飛び込んできたのに、どうして途中でやめてしまったのか。
 社会問題について特に主張があるわけでもないし、世間と本気で格闘しようという覚悟もなまま、ちょっと面白そうな思い付きを描いてみたら予想以上の反響があってびびった、というところか。ちょっとがっかりであるが、この漫画家に期待するようなことでもない。