これも民意である

 選挙に行ったところで、べつに世の中が良くなったりはしないのである。選挙に行こう!というキャンペーンは、自民党に勝ってほしくないからそう言って煽っているだけで、それなら正直に「選挙に行って野党に投票しよう」と言えばいいのである。いやそれだと野党で票が割れて困るのだから具体的に、民主党に入れろ、とはっきり言えばいいのである。それを言わずに、選挙に行って世の中を変えようなどとイメージ操作をするのは姑息である。
 とはいえ多くの人は、自分ひとりが投票に行ったところでどうせ世の中は変わらないと考えているわけで、それは正しいのである。テレビの視聴率と同じである。あれは全国民を調査しなくてもそのうちの何%かの標本数でだいたいわかるのである。
 おれがテレビを見なくても、視聴率には何の影響もない。これまでの人生で、視聴率を調査されたことなんか一度もない。
 選挙というのは組織票で決まるのである。だから事前の電話アンケートでわかるのである。電話アンケートの結果と同じなら、わざわざ何十億もかけて選挙をやる必要はあるまい。選挙をやめて、電話アンケートを毎日やればいいのである。