Eテレ『ハートネットTV』「見えない世界に生きる 知的障害の女性たち」を見た。
知的障害のなかでも軽度のものは、一見すると普通の人で、日常動作も普通にできる。そのため福祉の支援も受けにくい。しかし、複雑な情報の理解やお金の管理が苦手で、そのことから女性は、性風俗産業に食い物にされる。
○スカウトの男性
使いやすいっていうか、悪く言えばだましやすいみたいな。50万くらい入ってきて、3万くらいで(危ない)仕事とかやらせたこともあるし。普通の女の子だったらいろいろ質問してきたりするけど、そういう(障害のある)女の子たちって文句一切言わないから。それが一番の魅力ですね。
番組を見終わると、ずっしりと重たい気分になり、たとえば学生の頃に勉強ができなくてバカにされていたあの子は、もしかしたら軽度の知的障害だったのかもしれない。にっかつロマンポルノの女優や、ストリッパーや、セクシータレントや、グラビアアイドルや、AV女優や、もしかしたら彼女たちも軽度の知的障害だったのかもしれないと思うと、じつに罪深い気持ちになった。
かつて過激なAVに出ていた卯月妙子は、『人間仮免中』という自著の中で、自分は統合失調症だったと明かしている。
- 作者: 卯月妙子
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