ダンダリン、ワロエナイ

 日テレ「ダンダリン 労働基準監督官」第1回を見たけど、マンガみたいなドラマだと思ったらやっぱりマンガが原作か。正義感を発揮してパワハラ社長を逮捕するのはいいが、それでどれほどの罪になるのか。ああいう社長が逮捕されたくらいで改心するとは思えないし、釈放されたらまた社員にきつく当たるだろう。サービス残業を告発するかたちとなった社員は、ますます会社に居づらくなるし、中小企業なら社長逮捕で倒産することだってありえる。それで誰が救われたのか。まったく能天気でばかばかしいドラマであった。
 しかしながら、テレビ局や出版社というブラック企業で働く立場の弱い者たちだって、力を合わせてこういうドラマやマンガを作っているのであるから、そういう人たちの仕事が報われるくらいにはヒットして欲しいと思うのである。