「相棒」でのAED使用について

 録画してあった『相棒season11』第18話「BIRTHDAY」を見たんだけど、子供を蘇生させるシーンでのAEDの使い方がまちがっていた。子供は川でおぼれて服もびしょぬれだ。AEDの電極パットを装着するには、ぬれた服を脱がせて、ぬれた体も拭かないといけない。AEDというのは人体に電気ショックを与える装置であるから、ぬれたままの体にこれを使うと、正常に動作しないし、やけどや感電の危険もある。それなのに、ぬれた服のままAEDを使っていた。
 この回のストーリーは、首を絞められて死んだと思ったおばさんが生き返るとか、女の子の幽霊が出てくるとか、ご都合主義が目立ったが、いくらばかげた推理ドラマといえども人命にかかわる事実を曲げてはいけない。倒れている子供を発見したら救急車を呼ぶのが先だろ、右京さん。
 調べてみると、やはり公式サイトに抗議のコメントがあった。私はこのコメントを全面的に支持する。だが、たくさんの感動コメントにうずもれてしまっているのをみると、正しい意見が、視聴率至上主義のテレビ局とバカな大衆によって抹殺されていくさまを見るようで、なんともやるせない気分になる。
 せめてものこととして、そのコメントを引用しておきたい。これを読んだ人は、ぜひとも正しいAEDの使い方を身につけてもらいたいものだ。

ロミチュウ
13日の話のラスト。
AEDの使い方間違っていませんか?
AEDは音声ガイダンスに従って操作するものです。BGMが流れ、ガイダンスは聞こえず。
小児用に切り替えができるタイプのAEDとお見受けしましたが、切り替えていましたか?
AEDパットの装着は服を脱がせます。服を着せたままパットを装着していましたよね?
間違いではないでしょうか?
それとAEDは病院で使用されてる電気ショックとは違います。
視聴者に誤解を与えかねない演出に驚きました。
応急手当普及員認定証保持者より

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