二匹のタヌキ

 ノゾエ征爾『○○トアル風景』を読んだが、あとがきがおもしろかった。
 ENBUゼミナールで松尾スズキに教わっていたとか、「松尾スズキさんのことは勝手に師匠と思わせていただいてます」とか、ケラの作品に出演したとか、「この流れで、その後の僕の活動を支えてくれた、ケラさんの事務所にもお世話になる」だとか。
 この戯曲は第56回岸田戯曲賞を受賞したわけだが、今回からケラリーノ・サンドロヴィッチ松尾スズキが、選考委員である。それで選評を読むとご両人が、このくだらぬ戯曲を誉めそやして賞に推しているわけだ。
 いや、俺は素晴らしい芝居を見たよ。