スポーツ選手は子供が産めない

 読売新聞に「栄光の陰に月経不順」という怖い記事が載っている。女性アスリートが抱える月経不順という問題である。
 体操でロンドン五輪代表を目指すある女性選手に、初潮が訪れたのは二十歳。「そこからまたずっとなくて、しばらくしたらまたあって」。ジュニア時代から厳しい体重管理をしてきて、高校生の時は一日一食だった。「五輪のメダルと将来の自分の子供と、どちらを選ぶとしたら」という記者の質問に、「子供って養子をもらえば、どうにかなるでしょう。だったら、子供を産めなくなるか、金メダルを取るかって言われたら金メダルを取ります」と答える。
 こうした問題は、陸上の長距離種目では以前から指摘されてきた。ある年の世界ジュニア選手権、20未満の選手が参加する大会で、中長距離の女子代表8人のうち、7人が長期的に月経がない無月経の状態だった。
 ずっと月経がなかった選手が、果たして引退後に出産できるのか。埼玉医大病院産婦人科の難波聡医師によれば、「卵巣機能が成熟した人であれば、一時的に月経が止まっても、現役を引退すれば回復すると思う。だが、最近はそういう選手ばかりとも言えない。性成熟期を経験していない選手が、引退して月経リズムが戻ってくるのかという点が、まだよく分かっていない」
 一般的に体脂肪率が15%を切ったら月経不順が起こりやすくなるといわれる。ママさんランナーの先駆者である赤羽有紀子さんは、「競技を長く続けるためには、若いころは余裕を持って、20代後半から30代にピークを迎えるのが理想。女性の体にとっても、まだ子供の時は練習をやりすぎない方がいい」と話す。
 元マラソン選手の増田明美さんも高校時代から20歳で出場したロス五輪のころまで、2年半くらい月経がなかったという。引退後、脚の検査をすると、疲労骨折が7ヶ所見つかった。医師から、骨密度は65歳の女性並みと言われた。その後、カルシウムをしっかり取って今は30代並みに回復している。原因は、激しいトレーニングと減量。当時は「月経があると練習が足りない」というような空気があった、という。(記事からの引用終わり)
 以前に、女性選手は生理の時はどうしているのかと疑問を書いたことがあるのだが、そもそもオリンピックに出るような女性選手に生理はない。おれの娘には、スポーツなんかやらせずに、バイオリン習わせよう。娘、いないけど。

koritsumuen.hatenablog.com
koritsumuen.hatenablog.com