寿命のローソク

 子供の頃に見たアニメで、すごいこわいシーンがあった。
 男がある場所に行くと、そこには、火のついているローソクがいっぱいある。このローソクの炎が人の寿命を表しているという。つまり、ローソクが燃え尽きたら、その人は死ぬというわけだ。いっぱいあるローソクの中から、男は自分のローソクを見せられる。それはもう火が消えかかっている……、というものだった。
 のちに、落語の『死神』を聴いて、あ! と思った。この話の元ネタはこれだったのだ。
 しかし、さらに元ネタがある。グリム童話の『死神の名付け親』である。この話を三遊亭円朝が翻案して落語の『死神』とした。また、イタリアの歌劇『クリスピーノと死神』も似た話であり、どうやら大元は、ヨーロッパの死神説話らしい。他にも各地の民話に、似た話があるそうだ。
 ウィキペディアによれば、『魔太郎がくる!!』にも、あるようだ。「ロウソクのつきる時」という話がそれらしい。このマンガなら俺も読んでいたので、そのシーンを覚えていたのかも。
魔太郎がくる!!』は、アニメにはなっていない。なので、アニメで見たというのは、俺の記憶ちがいなのか。こういう話のアニメをご存知の方は、教えていただきたい。

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落語名人寄席 其之四 ( CD10枚組 ) BCD-007

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