「白熱教室JAPAN」がまったく白熱してない件

教授「きみたちは、『白熱教室JAPAN』という番組を見たかな?」
学生A「はい先生。いえ、ほんとうは半分しか見てません、だって、あまりにつまらなかったんですもの」
教授「それはどうして?」
学生A「だって、『このままだったら地球は40年もたない、どうすればハッピーな世界になるか?』なんてことを、横浜私立大学の学生が考えてるんですよ。ハーバードならまだしも、将来、官僚にすらなれない人たちが、地球規模の問題を考えたって、意味がありません」
教授「きみの名前は?」
学生A「パトリシアです」
教授「OK、パティ。きみは、とてもいい意見を言った。百姓に学問はいらない。他には? みんな賛成かな?」
学生B「僕は第3回目の放送を見ました。そこでもまた、自分が日本の首相になって仲間と内閣を作って、理想の日本を作るにはどうしたいいか、ということについて議論がなされていました。でも、あのレベルの大学では、総理大臣はおろか、官僚にすらなれないのが現実です」
教授「するときみは、パティと同じ意見?」
学生B[「いえ、僕はそれでも、百姓にだって学問をする権利はあると思います」
教授「きみ、名前は?」
学生B「マーカスです」
教授「ありがとう。対立する意見が二つ出たね。他には? はい、きみ」
学生C「私には、パティとマーカスの意見が対立しているとは思えないわ。だって、そうじゃない? たとえ百姓に学問をする権利があっても、それは何の意味もないことでしょ。百姓が地球環境のことや内閣のことを考えたって、それがなんになるの? 社会には何の影響もないわ。百姓には米の作り方を教えるべきよ。だからこの上村雄彦という先生は根本的にまちがってる。もっと役に立つことを教えてあげるべきよ。地球の未来を心配するより、自分の将来を心配しろって」
教授「きみの名前は?」
学生C「キャスリン」
教授「ありがとう、キャスリン。では、きみたちがもし、この先生の授業を受けたとしたら、どうだろうか。きみたちはハーバードの優秀な学生だ、政治家にも官僚にもなるだろう。そこで、『宇宙の王様から命令がきました。このままだったら地球は40年ももたない。地球に行って、みんなで力を合わせて、この地球を誰もがハッピーな世界に作り替えてこい。どんな地球に作り替えるか』、はい、キャスリン」
学生C「簡単なことですわ。この宇宙には王様がいるんですよね。それなら、地球も君主制にして王様に統治してもらえば、いいじゃない」
教授「ハハハ、いい意見だ」