思い出のカブトムシ

 知人からスイカをもらったのだが、なにしろこの暑さだし、食べ終わる前に少し腐らせてしまった。
 それでも、もったいないので腐りかけのスイカを食い始めたら、カブトムシのことを思い出した。
 腐りかけのスイカというのは、カブトムシのにおいがする。
 子供の頃は、夏休みになるとたいていカブトムシを飼っていた。それでエサにスイカをやるのだが、しばらくするとそれが腐って、カブトムシのにおいと混ざる。あのにおいを思い出した。
 ホームセンターに行ったらカブトムシを売っていた。カブトムシのエサも売られていて、そこに「スイカを与えると下痢になります」と書いてあった。まじで?
 んなわけねーだろ、と思ってネットで調べたら、まあそういう説もあるようだ。
 しかし、カブトムシは喜んで食ってたけどなあ、スイカ。