右脳だとか潜在能力だとか言ってるやつはバカ

文芸春秋』(2009年12月号)から
花盛り「脳本」ブームの真贋・森健


記事によれば、「三歳児神話(三歳までに脳の基本的能力は決まってしまう)」、「脳は10パーセントかしか使われていない」、「右脳人間、左脳人間」、「男脳、女脳」、「睡眠学習」、「脳の記憶力増強」、などといったものは、すべて俗説にすぎない。科学的根拠を欠いた、いわば「神経神話」だという。

OECD経済協力開発機構)では、こうした脳に関する「神経神話」を徹底的に調査した。その調査レポートは、OECDが2007年に発表した『Understanding the Brain』という報告書の中の、「神経神話を一掃せよ(Dispelling "Neuromyths")という章にまとめられている。
その調査に、脳科学に関する国際諮問委員として関わった小泉秀明氏(物理学者・脳神経科学者)によれば、
「調査レポートは加盟三十カ国に配布されるため、ミスがあってはならず、古今東西のあらゆる学術論文を一年かけてチームで調査し、専門家による国際ワークショップも開催しました。その結果、これらの説はほとんどが科学的根拠のないか乏しい、あるいは、一部の研究結果を拡大解釈したものだったことがわかったのです」
(以下、前掲記事からの適宜引用を続けます。351ページ)
「右脳人間、左脳人間」
この説の起源は、1970年に発表されたスタンフォード大学の心理学者の仮説に発している。この学者は言語処理に長ける左脳と右脳の機能の差異をもって、論理に強いタイプを「西洋人系」、直感的なタイプを「東洋人系」と”仮説”として述べた。それが後に広く左脳系、右脳系という比喩となって広まるに至った。
「10パーセント神話」
この説の起源は、アインシュタインのインタビューと、彼が根拠とした当時の稚拙な脳研究に基づいている。1930年代に米国の心理学者が電気ショックを使って脳を調べた際、多くの領域でその反応がなかった。その結果をもって、脳のほとんどの領域は使われていないと結論づけた。脳全体の動きがある程度可視化されている今日では、この説は明確に誤りだと断じられている。
睡眠学習
この俗説の起源は、オルダス・ハックスリーの『すばらしい新世界』の描写にある。その上で、1960年代のソ連での催眠術めいた実験以降、同様の研究がおびただしく行われてきたが、結局のところ、睡眠学習の効果を科学的に支持する結果はまったくなかったとされる。

万事がこの調子なのだ。そう考えると、現在出ている脳本の大半は俗説に依拠していると疑ってかかるほうがよいのかもしれない。
(引用終わり)


そういうことだってよ。
けっきょく得したのは、確定申告をするヒマもないほど稼ぎまくったあの脳科学者だけかよ。こりゃ、クオリアクオリア、アハ体験。
おまえら、まただまされたな。