80年代の精神異常者

香山リカのいう80年代カルチャーがどのようなものであったのか、動画サイトからいくつか映像を拾ってみた。
最初は、香山リカの映像で、福嶋瑞穂といっしょに政見放送に出ているやつ。
熱心にしゃべってるけど、香山リカというのは、「左翼の集まりって、着物を着てデモをしましょうとか、ほんとにダサくてしょうがない」とか言ってるやつですから。

それで、香山リカという芸名をつけたのが、山崎春美という人だけど、雑誌「HEAVEN」の編集をやったり、「TACO」というバンドをやったりしていた。ここで紹介するのは、1983年に野音で行われた「天国注射の昼」という音楽イベントのビデオ。
演奏しているのは『きらら』という曲で、歌詞はA級の放送禁止用語。これを収録したレコードは発禁になっている。これ東映ビデオだっけ、よく発売したもんだ。歌詞が聞き取れないから、まあ、いいや、とでも思ったのか。
それでビデオに映っている白服で髪の長い美人がロリータ順子。山崎春美の恋人だったらしいが、この数年後に死去。ビデオの後半で、パーマ頭に眼鏡をかけた男性がマイクに何か叫んでいるが、それが山崎春美
それで問題のボーカル、マイクスタンドに寄りかかって奇声を発している男性、誰だと思う?


のちの芥川賞作家である。町田康、このときは町田町蔵。作家の彼しか知らず、町田さんステキ、などと言っているおばさんは、この映像を見て、肝を冷やしてほしい。

このイベントの映像はたびたび削除されているんだけど、とりあえず今はニコニコ動画に完全版があがっている。じゃがたらと町蔵の共演なんかもある。江戸アケミも若くして死んだ。


ガーゼというパンクバンドの演奏中に、客席で暴れているマサミが映っている。右手首のないモヒカン頭の男。マサミの生涯については鶴見済が『無気力製造工場』(太田出版)で書いていた。このあと「グール」というバンドを結成し、1992年に亡くなっている。


あと、これも発禁になった曲。『な・い・し・ょのエンペラーマジック』
タコに坂本龍一が参加して作った曲。元ネタは教授とキヨシローによる資生堂CMソング『い・け・な・いルージュマジック』なのだが、教授はこれをセルフパロディにしている。まちがいなく不敬だが、坂本龍一はどういう考えでこういう曲を作ったのか。どうせただの悪ふざけだろう。