「戦争の悲劇を繰り返すな」ということを言う人がいるが、
革命の悲劇を繰り返すな、と言わないのはなぜだろうか。
共産主義革命なんてものは戦争以上に人を殺し、世の中を混乱させ、あげくに革命後の社会は、軍事独裁、強制収容所、言論弾圧と、ろくなもんじゃない。
ロシア革命、文化大革命、ポルポト、北朝鮮……。こういう過ちこそ、二度と繰返してはならない。
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素粒子理論の学者がノーベル物理学賞を取ったということで、ネットでは山本義隆に言及する人が、わりにいる。
将来のノーベル賞候補の頭脳といわれながら、全共闘に身を投じ、その後は予備校教師となる。とはいえ完全に学問を捨てたわけではなくて、翻訳書や科学史の本などを書いてはいるのだが。今回のノーベル賞を取ったじいさんたちは、彼のことをどう思っているのだろう。
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雑誌『諸君!』11月号
特集●平成プロレタリア・ルネサンス異聞
から二つの論文を読む。
井上章一
『蟹工船』小林多喜二は「サルマタ三枚重ね」で勝負する
「蟹工船」のブームで共産党の新規入党者が、1万人ぐらい増えたとか。
しかし、この状況を、共産党幹部は素直に喜んでいいのか、と井上章一氏は指摘する。
共産党の使命は、この不況を改善し、貧乏で苦しむ若者を救済することである。しかし、それが達成されて豊かな社会になれば、今度は共産党に入党する者が減り、共産党の存在意義もなくなる。
このジレンマ。
それから、ワーキングプアの若者は、本当に「蟹工船」を読んでいるのかという指摘。
「日雇い」やネットカフェ難民で困窮している若者が、「蟹工船」を読もうとするだろうか。読んで共感を覚えるだろうか。彼らには、そんな余裕さえない。むしろ「蟹工船」ブームを支えているのは、わりと豊かで知的な層ではないか。
この指摘は、まさにそのとおりで、もともとプロレタリア文学なんてものは労働者階級に、さほどの影響力を持っていなかった。実際に「蟹工船」で働いていた小学校卒の労働者が、小林多喜二なんて読むわけない。
もうひとつの論文は、
浅羽通明
共産党に入るキミたちへ せめて、これくらいは読んどけよ
『蟹工船』一冊で、人生決めていいのか。血塗られた党史がわかる「必毒文献ガイド」
共産党神話というのはいろいろあるけど、共産党の党員というのは、いまも昔も社会のごく一部であり、とても政権を取れるようなものではなく、政治勢力としての影響力もほとんどなかったという指摘。
そういうわけで、おれの感想だけど、歴史をよく知らない若者は、なにやら過大な希望を抱いて入党しても、失望するか、自暴自棄になってテロリストになるか。
まあ、入党する前にとりあえず、筆坂秀世『日本共産党』(新潮新書)くらいは、読んでおいてほしい。地方組織では給料遅配も珍しくなく、「赤旗」の販促ノルマや募金などで、まじめな人ほど疲弊し離党するという。
派遣のワーキングプアで搾取され、そこから逃れたくて共産党に入れば、また搾取される、ということか。
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大東亜戦争当時、自殺者は非常に少なかったそうだ。
また、デュルケムの『自殺論』によれば、20世紀初頭、ヨーロッパでは、当時の最貧国であるアイルランドとポーランドが、自殺の少ない国で、豊かなフランスやイギリスこそが、自殺大国だった。
この不況で自殺者は増えるだろうか。
いや、貧乏で混乱した世の中だからこそ、人はあんがい、しぶとく生きていくのではないか。
(2ちゃんねるから)
【USD/JPY】ドル円専用スレpart1614【$\】
124 名前:Trader@Live! 投稿日:2008/06/10(火) 10:22すまん
誰かサンポールの作り方を・・・
144 名前:Trader@Live! 投稿日:2008/06/10(火) 10:25
>>124
サンポールから作るのか
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