うろん

『UDON』という胡乱で魯鈍な映画を、をテレビで見たけど、

あの製麺所の主人は、毎日、学校と病院に麺を運んでいるらしいけど、香川県の小学生と入院患者は、毎日、うどんを食ってるのだろうか。

すごい土地だな。

もうちょっと脚本がどうにかならないかと、イライラしながら見てたけど、主人公の青年は、億単位の借金がありながら、それを親父さんが完済し、(ほとんど儲けがない製麺所で、どうやって?)

うどんブームを作ったはいいが、そのあおりで良心的な店は潰れ、親父さんが死んだあとも、店の跡継ぎは義兄に任せ、自分は「夢を追う」ために、また海外に行く。
こんな身勝手な青年に、感情移入できるかね。

しかしまあユースケという役者は、軽薄で中身がなくて、画面に出てくるだけで人を不愉快にさせるという、他の俳優にはない魅力がある。ドラマ『眠れる森』でのキムタクとの絡みは、よかった。

ウィキペディアを見たら、本広克行監督はアニオタなのか。
押井守の大ファンで、「僕がやっていることは押井さんがやったことを 実写で追っかけているだけなんじゃないか」

踊る大捜査線』は、『機動警察パトレイバー
サマータイムマシン・ブルース』は、『うる星やつら
UDON』は、『立喰師列伝

そのまんまじゃないか。

本広克行の『少林少女』とか、堤幸彦の『スシ王子』とか、
こんな映画だれが見るんだろう。