北極の氷がとけても

読売新聞の記事から。
「北極資源開発競争 前夜」
ノルウェー北部スパールバル諸島にあるロシア人居住区バレンツブルグにロシア政府は本年、約40億円の巨額支援をおこなう。

その背景には、北極圏の地下資源を巡る資源獲得競争がある。

(北極圏の温暖化のため)
「今世紀後半までに、夏の北極海から氷が消滅する」との予測が出始めた。

米地質科学研究所によると、北極圏には世界の未発掘石油資源の最大25%が眠っている。石油・天然ガス埋蔵量は100億トンに上るという試算もある。

北極海の氷が解ければ、この地域の地下資源の開発が可能となり、沿岸国の米国、ロシア、カナダ、ノルウェーデンマークを中心に、主要国の資源獲得競争に一気に火が付く。ロシアの動きは、これに呼応したものだ。
プーチン大統領は07年5月、西部ムルマンスクを訪問した際、局地開発の検討を急がせる方針を表明した。
(引用終わり)

映画『不都合な真実』では、北極の氷が解ければ、海の水位が上昇する、と煽っていたけど、これはまちがい。
アルキメデスの原理に反する。

コップの水に浮かべた氷がとけても、水位は変わらない。これと同じで、北極海に浮かんでいる氷がとけても、水位は変わらない。

教えてgooでも議論されている。
なぜ、北極の氷が解けると水面が上昇する?

北極の氷がなくなるほど温暖化がすすめば、やばいことになるよ、という話ならわかる。

しかし大国のダブルスタンダードは、温暖化を警告しながら、一方では、北極の地下資源の奪い合いを、はじめている。

それほど大量の石油を消費すれば、さらに温暖化は加速される。

はたして北極の氷が消えるまで、人類が生き残っているか。