ポロリもあるよ

たとえば、DVDの『エマニュエル <ヘア解禁版>』というタイトルを見て、この国はいつの間に、陰毛をさらすことが解禁されたのかと、思うわけです。

法的な根拠に基づいて、「解禁」されたのではなく、いつの間にか、なしくずし的に、容認されるようになったに過ぎません。時代の変化に伴い、わいせつ概念もまた変化するというのなら、そのつど、わいせつ物に関する法令も変えていくべきでしょう。
法は法として、きちんと守るべきである、という考えのないところに、順法精神など育つはずがありません。

憲法9条で、戦力の不保持を規定しておきながら、警察予備隊が、いつの間にか自衛隊となり、護憲派ですら自衛隊の存在については、態度をあいまいにするという事態も、同じことでありましょう。憲法9条を守れとおっしゃいますが、それに明確に違反している自衛隊はどうするのか。
外国人からそう質問されたら、護憲派の連中は、どう答えるつもりなのでしょうか。

そんでまあ、最近、DVDで洋画を見ていて思うのだけど、陰毛どころか、男優のペニスがはっきり写っているものが、あるんですけど。

マンダレイ』のような芸術的な映画ばかりではなくて、B級の娯楽サスペンス映画までね。
最初は、ボカシを入れ忘れたのか、はたまた映像特典か、「見えてる、見えてる。出てる、出てる」とか、思っていたわけでありますが、まあ、外人のタロ芋のようなペニスを見ても、うれしくもなんともないわけでありますが、いいのかよ、これ。

雑誌で読んだけど、映倫というのは、映画館で上映される映画だけを審査しているようで、DVDは管轄外らしい。「ビデ倫」というのは、アダルトビデオを審査しますが、一般映画のDVDは、これも管轄外。

そういうわけで、洋画のボカシなしのDVDが出回っている、という構図らしい。これも、なしくずし的な解禁であろうか。

ゴダールのマリア』は、ビデオで見たときは、ボカシだらけだったが、DVDではどうなっているだろう。

あ。でも、おれは、性描写や暴力描写には、規制をするべきだと思ってますけどね。とくに最近の暴力描写には、辟易してます。