完全なる飼育
ギャオで映画『完全なる飼育』
監督、和田勉。脚本、新藤兼人

実際の事件をもとに取材し執筆された松田美智子の小説『女子高校生誘拐飼育事件』を映画化。中年男性と彼に誘拐された女性との奇妙な同棲生活を官能的に描く

演出もセリフも、みょうに古臭くて、いつごろ起きた事件かと疑問に思い、原作をさらっと読んだけど、特定はされてませんでした。まあ、昭和の話だろうけど。

竹中直人ふんする文房具屋が、女子高生役の小島聖ちゃんを誘拐して、自宅アパートに監禁するんだけど、それが、
”ときわ荘”みたいなボロアパートで。

そこの住民も、新宿の「暴力バー」で働く女とか、競輪場の清掃員とか、セールスマンとか、ボクサーとか、みょうに、昭和テイストで。小島聖ちゃんの若さと古くさいセリフが、アンバランスでした。

まあ、ジジイが作ってるからなあ。

松本清張の『張込み』は、野村芳太郎×橋本忍で、映画化されたやつが有名だけど、数年前に、ビートたけし主演で、テレビドラマになったやつを見ていたら、設定を、現代にリメイクしているはすなのに、民家で張込みをする刑事がゴエモン風呂に、入ってて、こりゃ、コントだな、と思って見るのやめたんだけど。
昭和は遠くなりにけり。