オリンピックどころではない。
という思いで暮らしている人が、この国にも大勢いるはずなのに、なぜテレビではメダルにも届かない選手の凡庸な私生活を、長々と放映しているのでしょうか。
そもそも、金メダルを取ったから、なんだというのですか。
福田恆存は、『天邪鬼』という随筆で次のように述べています。
オリンピックのどこが神聖なのか私には解らない。
今の世の中に神聖なものなどあるわけがない。スポーツは神聖ではない。
また、オリンピックは競技であって、スポーツではない。泳ぎそのものはスポーツでも、一秒の何分の幾つ人より早かつた遅かつたを争ふとなれば、
もうスポーツではない。
オリンピックなどは、さっさと閉幕してもらい、
もっと重要なニュースを報道してもらいたいものです。