キャリーの血

たしか、由良三郎『ミステリーを科学したら』という本に教えられたと思うのだけども。
血液というのは、すぐに凝固するらしい。つまり、固まってしまうわけ。
当たり前といわれれば、そうだけど。血液の固まりぐあいを見て、刺殺体の、死亡推定時間がわかったりもします。
それで思い出すのは、ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』という映画。
悪ガキどもが、豚を殺して、その血をバケツに入れて、それで、プロム(ダンスパーティ)の夜に、女子高生キャリーの頭上から、豚の血をぶちまける。
だけど、血液はすぐに固まるから、実際はあの映画みたいに、豚の血が降り注ぎ全身が真っ赤に染まる、なんてことはないんじゃないか。
バケツの中で血は固まり、プリンみたいに、どさっと落ちてくるとか。
そうなると、ドリフのコントみたいだけど。
スティーヴン・キングの原作は読んでないので、原作がどうなっているのかは知りません。
まあ、こういうことは、すでに誰かが、指摘しているのか知らないけど、気づいてしまったものは仕方がない。