村上龍の映画は、どーよ

村上龍の映像作品で、なにがおすすめかと、考えていたんですが。
ありません。まあ、そういうことで。
デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』は、三田村邦彦がオーディションで選ばれて、『サインはV』の中山麻里と共演しています。
二人は、これがきっかけで結婚したのかな。まあ、その後、ドロドロの離婚劇となりましたが。中山麻里は、中山エミリの伯母さんでもありますね。まあ、おっぱいが大きくて、今でも、コアな男性ファンがいるようですね。
それで映画は?
小説では強烈なファックシーンがありましたが、映画はおとなしいです。
版権の問題で、ストーンズの「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」も、使えなかったのかな。それで、上田正樹が歌ってたと思います。音楽は、星勝ですか。売れる前のゴダイゴが、やってたように思ったけど。
で。
2作目の『だいじょうぶマイ・フレンド』
これは、主演にピーター・フォンダを呼んで、ものすごい制作費をかけて、大コケしたやつですね。村上龍も、これで終わったと。多くの人が思いましたね。
広田玲央名のデビュー作。オーディションでは「玉の輿ダンス」というのを踊って受かったとか。処女なのにヌードになってたり。あのオープニングだけはよかったかな。タモリとか武田鉄矢も出ていたっけ。そんでラストがピーター・フォンダも良くこんなことガマンしてやったよなという伝説のシーンで。主題歌も、ひどかった。今見ると、カルトっぽいかなと思います。まあレンタルビデオ店に、置いてあれば、の話ですが。
一番ヒットしたのが、『トパーズ』ですか。加納典明とか、島田雅彦も、出演してますね。まあ、SMという素材で、客が入ったというだけの映画です。 「東京デカダンス」というタイトルで、韓国でも上映される予定だったんだけど、不許可になったってニュースに出てました。
映画として、一番まともなのが、『KYOKO』ですか。
製作総指揮が、あのロジャー・コーマンですよ。それにしては、平凡な、映画ですけど。これは、高岡早紀が良かったですね。まだ、結婚前で、出産前で、離婚前です。いろいろあったんですねえ。早紀さんも。
まあ、他の人も言ってるように、村上龍は、もう映画を撮らないほうがいいんじゃないか。とはいえ、撮るでしょうけど。金もあるだろうし、道楽ですね。なんか、撮影用のカメラも自前で持っているらしい。フェラーリ買うよりは、安いのかなあ。
長谷川和彦監督のために、シナリオを書く。なんてことも、あったんですね。
この企画はけっきょく潰れて、それが、『コインロッカー・ベイビーズ』になったのかな。まあ、今から、『コインロッカー・ベイビーズ』を映画化しても、大友克洋の『アキラ』と、同じストーリーになりますからね。
長谷川監督も、けっきょく、『青春の殺人者』と、『太陽を盗んだ男』だけになっちゃうんですかね。同居人がタレントの室井滋だから、生活には困らないと思うけど。惜しいよなあ。
それで、村上龍の年譜を見ると、

1977年。
フィリピンで、『地獄の黙示録』を撮影中のフランシス・フォード・コッポラを訪ねる。

なんてことが書いてあって。よほど、嬉しかったんでしょう。
村上龍の原作を、他の人が監督した作品もあるけど。あんまり見てないんで。
たいした作品じゃないと思います。たぶん。
村上龍の小説は、ほとんど読んでますけど。
頭もいいし、映画もいっぱい見ているし。それでも、いい映画が撮れないって、どういうことでしょうね。
大森一樹にも、それを思います。そういえば、村上龍の『走れ!タカハシ』を原作に、大森一樹が、『走れ!イチロー』という映画を撮ってますね。

ああ……。