映画

エロを巡る旅

ヴィンセント・ギャロの「ブラウン・バニー」を見たけど、よくわからなかった。退屈な映画であることはたしかだし、あの恋人がじつは死んでいるというオチは、たいていの人は途中で気づくだろう。恋人の両親が茶色いウサギを飼っていて、じつは狂っていると…

ふつくしい

『洲崎パラダイス 赤信号』を見る。新珠三千代の美しさにうっとりする。日本の女優の中でベストであろう。これから好きな女優をきかれたら、新珠三千代と答えることにする。 『風船』も借りてきたのだが、こちらはよくない。同じ時期に撮られた同じ監督の映…

キャラクター映画

三木聡監督の『ダメジン』を見る。この監督の映画は何本か見て、だいたいもう作風がわかった。 いわゆるキャラクター映画である。いわゆる、と書いたがこの名付け親は俺なので、今は誰も「キャラクター映画」という言葉を知らないだろう。じつは俺もさっき思…

家政婦がなんかやる

マイク・リー監督の『ヴェラ・ドレイク』を見る。「家政婦は見た」のような話かと思っていたら、どんどん重い展開になっていって、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』にも似た鬱映画となる。 シナリオなし、俳優に即興で演技をさせる、というのがこの監督の特徴…

一人一殺のひと

DVDで出た『日本暗殺秘録』を見る。話の中心は血盟団事件の小沼正で、千葉真一が演じている。 小沼正という人は、井上準之助を暗殺し、無期懲役となるが、昭和15年に恩赦で仮出所。この映画の撮影時には、たしか60歳くらいで、監督の中島貞夫と脚本の笠原和…

無防備すぐる

市井昌秀監督の『無防備』を見る。不愉快な映画だった。二人の女が出てきて、一人は夫との仲が冷え切って不幸である。もう一人は出産間近で幸福である。こうした人物の描き方がどれもステレオタイプで、うんざりする。それで不幸な女は自殺しようとするのだ…

ヨコハマメリーの伝説は伝説

『ヨコハマメリー』というドキュメンタリー映画を見る。期待はずれだった。伝説の娼婦「ハマのメリーさん」本人に取材するのではなく、メリーさんに関わった人たちの思い出話がメインである。紋切り型の甘ったるいノスタルジーを見せられた。 メリーさんの生…

埼玉のラッパーとか

『SR サイタマノラッパー』がよかったんで、その続編『女子ラッパー☆傷だらけのライム』を見たんだけど、こっちはイマイチだった。その原因を考えてみるに、ちょっと作りすぎてコントみたいになってる。一作目は素人くささがいい味になってたのに、惜しいな…

コメディ映画も見る

スクリューボール・コメディの傑作だという『ヒズ・ガール・フライデー』を見たけど、さっぱり笑えなかった。先にあらすじを読んで、死刑執行直前の殺人犯を取材する女性記者という設定で、どうやってコメディになるのか疑問だったんだけど、やっぱりこれは…

全俺が吹いた

クロード・ガニオン監督の『Keiko』であるが、これは二十年ほど前にビデオで見て、あまりのつまらなさに途中で投げ出したのだった。それを今回あらためてDVDで見た。 京都で暮らす若い女が、映画館で痴漢にあうオープニングから、恩師を誘い出して処女を喪失…

乙羽さん乙

名作との誉れ高い新藤兼人監督の『裸の島』であるが、どうにもつまらなかった。あんな百姓はいない。 このところドキュメンタリーばかり見てきたせいか、すべての演技がうそ臭く、乙羽信子と殿山泰司が貧しい百姓のコスプレごっこをやっているようにしか見え…

おっさんは心配性

レンタル店でジャケ借りした『遊泳禁止区域 〜前田弘二作品集2』が、けっこうおもしろかった。てきとうに借りたDVDが当たりだったりすると、ずいぶん得した気になる。 最近の若手作家のものを見て思うのは、どれもマンガだなということである。こいつらどう…

きみはバレリーナ

フレデリック・ワイズマン監督の『パリ・オペラ座のすべて』を見る。 想田和弘監督が影響を受けたというドキュメンタリー映画の巨匠の作品であるが、やっぱ社会派の作品じゃないと、退屈だなあ。でも他のはDVDになってないから、見れないんだよなあ。 トロカ…

なぜか僕はドキュメンタリーを見る

想田和弘監督の『精神』を見る。前作の『選挙』がおもしろかったものだから手を出したのだが、やや期待外れ。精神科診療所の患者たちのドキュメンタリー。 精神病患者を見世物にしているという批判は当然あるだろうが、患者たちはみんなカメラで撮られること…

選挙とか

『選挙』というドキュメンタリー映画を見る。DVDのジャケット写真から、キワモノのバラエティかと思って敬遠していたのだが、見るとおもしろかった。 「世間的には、東大を出てるっていうのがいいんだってさ」という理由で、自民党の公認候補になった「切手…

忘れじのフロントホック

相米慎二の『ラブホテル』という映画を見ていたら、女優がフロントホックのブラジャーをつけていた。 フロントホックは思ったほど普及しなかった。何をわざわざ背中に手を回して、と思うのだが、女は利便性だけを求めているのではないという証かも知れぬ。 …

おっさんの妄想

『息もできない』という映画を、『竜二』あたりと並べて絶賛している評を読んでいやな予感がしていたのだが、やっぱりつまらぬ素人映画だった。ヤクザと女子高生の純愛などというのは、おっさんの妄想である。 北野武の映画もそうだが、ヤクザは人間の屑であ…

隠れキャラのような

映画『現代やくざ 人斬り与太』(1972年)は、冒頭に銭湯での乱闘シーンがある。この時、菅原文太に斬られる刺青を背負ったおっさんのチンコがはっきり映っている。DVDのコマ送りで確認したから、たしかだ。 映倫も、見逃しがあるのか。はたまた、特典映像か…

メルトダウンですが何か

映画『チャイナ・シンドローム』を見る。1979年の映画で、古めかしいサスペンス映画なんだけど、原発内部の計器類の映像とかも古くて、あれはスタジオセットなんだろうけど、でも実際もあんなもんだったのだろうし、あの程度の技術力で原子力発電所みたいな…

いつか難民になる日まで

『バックドロップ・クルディスタン』を見る。在日クルド人一家を追ったドキュメンタリー映画。 この家族はトルコでの迫害を逃れて日本へきた。しかし難民申請を行うも、認められず、強制送還の危機にある。トルコに戻れば死刑になるという。 UNHCR前での座り…

コバンザメか

『デート・ウィズ・ドリュー』というドキュメンタリー。 おもしろそうだと借りたんだけど、見始めてすぐ失敗したと思って、早送り。 ドリュー・バリモアにあこがれる男が、クイズ番組で得た賞金をもとに、彼女とデートするために奔走する。しかしどうも、う…

ある朝みそ汁は

高橋泉監督の映画『ある朝スウプは』 登場人物はほぼ二人。同棲しているカップルの話で、男はパニック傷害で、新興宗教の信者。女はバイトで男を養い、男が宗教にのめり込むのを止めようとする。 スタッフ五人で、予算は3万円ほどで撮ったとか。設定のアイデ…

二人で推理劇を

ケネス・ブラナー監督の映画『スルース』を見る。 登場人物はほぼ二人。ミステリーものでなかなか、おもしろかったけど、第三幕でもう一ひねりあってほしかった。もともと舞台劇なので、やっぱり舞台向きの脚本。劇団四季がやっていて、あの広いステージでど…

ウルトラでもミラクルでもない

ひどい映画だと評判の横浜聡子監督「ウルトラミラクルラブストーリー」を見たら、やっぱりひどかった。 幼稚な思いつきを並べただけの支離滅裂なストーリー。アート系などという立派なものではない。ポンチ絵である。 知的障害のある青年が、自動車を運転し…

AV業界のきれいごと

『あんにょん由美香』という不愉快なドキュメンタリー映画を見た。 林由美香が若くして死んだという週刊誌の記事を読むまで、おれは彼女に興味はなかったし、出演作も見たことがなかった。林由美香にそれほど人気があったということに、むしろびっくりした。…

昭和の母もの

ポン・ジュノ監督の映画『母なる証明』 ミステリー映画として見ると難点があるし、宣伝文句にあるヒッチコックとはぜんぜん違う。 この監督の『ほえる犬は噛まない』という映画は、吐きそうになるほどひどい映画だったが、『殺人の追憶』とか、これとかは、…

国民航空おわったな

テレビで映画『沈まぬ太陽』を見る。 出てくる人間がクズばかりで、わろた。 組合の委員長をアフリカに飛ばす会社もすごいけど、黙ってそれにしたがうのもすごい。「組織と闘う主人公」ってことだけど、渡辺謙、ぜんぜん闘ってないじゃん。アフリカゾウとは…

アンハッピー・フライト

テレビで映画『ハッピーフライト』を見る。 綾瀬はるかの演技がひどい。あれじゃ、『スチュワーデス物語』の堀ちえみだ。『ちょうちん』の新田恵利だ。 とはいえ、彼女のせいにはしたくないので、監督のせいだ。まるで学芸会。 吹石一恵のほうが断然よかった…

君の行く道は

『若者たち』『若者は行く』『若者の旗』の三部作を見たのだが、これはいいドラマだった。 まあ、出てくる人間、みんな対立していて、いがみ合っているのはどうかと思うが、見ごたえがある。 『若者の旗』では、オリエという娘が、戸坂という青年と付き合っ…

部活って何の役に立つんですか

『書道ガールズ』だっけ、成海璃子が好きだから見てもいいんだけど、どうせテレビでやるだろうし、ストーリーもまた例のあれだろ、高校生が部活でがんばるという、だからチラシだけもらってきた。 男子のシンクロに、女子のジャズバンド、野球、サッカー、バ…