映画

運命の人と思った人が運命の人

映画『(500)日のサマー』は、まあまあおもしろかった。 何の深みもない、頭が空っぽの男女が出会って別れるまでの話だが、その何もないところがよかった。作り手がどこまで意識しているのかは知らないが、この映画では知りたいことが何も描かれてないのだ…

NHKが総力をあげて子宮カルトを宣伝

みなさまからぶんどった受信料でやりたい放題のNHKが、「おはよう日本」「クローズアップ現代」「シブ5時」と昼夜を問わず気が狂ったように、にやにやしながら口を開けば下ネタのちょいわるオヤジことリリー・フランキーが脳性まひの真似をして観客をドン…

僕だけがいない街

テレビでやっていた『僕だけがいない街』を見たのだが、なんじゃこりゃ、という映画だった。 藤原竜也にはタイムリープする能力があって過去に戻って連続少女誘拐殺人事件の被害を食い止めようとするのだが、けっきょく助けることができたのは親から虐待され…

松江哲明が性的暴行で告発される

フェイクドキュメンタリーという名のやらせ演出で、調子に乗ってテレビドラマまで撮るようになった元AV監督のくせに文化人きどりの松江哲明が、『童貞。をプロデュース』の出演者から性的暴行で告発された。こんなクソ映画を誉めそやしてきたバカどもはみ…

性差別は文化の基盤である

町山智浩がTVドラマ『The Handmaid’s Tale(侍女の物語)』について語っているが、どうも釈然としない。miyearnzzlabo.com このドラマの脚本家によると、このドラマは「女性差別に宗教を利用している人たちを批判している」ものだという。それを受けて町山智…

ほぼ日手帳は高いから買えない

糸井重里と松本小雪がセックスしてたら、松本小雪のあえぎ声がでかくて、近隣住民が迷惑したという話、ほんと好き。 糸井重里というのは、たいした人物である。 糸井重里は徳川埋蔵金を掘り当てることはできなかったが、松本小雪の何かを掘り当てたのだ。右…

夢売るふたり・折々のバカ映画

西川美和監督の『夢売るふたり』を観たが、なんじゃこりゃ、という映画だった。少女マンガ以下のひどいストーリーである。階段から落として刃こぼれもしない包丁に、子供が刺したのを見ていながら警察に言わない目撃者。 松たか子がオナニーしたり、経血で汚…

お笑い芸人としての吉永小百合

テレビをぼんやり見ていたら吉永小百合の主演映画『北の桜守』というのが撮影中だという。なんでも『北の零年』と『北のカナリアたち』というバカ映画に続く北の三部作というので、阿部寛が夫役で10才の子供までいるという役柄に腹がよじれるほど笑った。こ…

バチ当たりな感動話

映画『奇跡のリンゴ』のあらすじだけ読んだ。これもまた、うさんくさい話である。ネットで調べたらやっぱり、批判が出るわ出るわ。 こういうのは、うさんくさい本が出て、それに大手マスコミが乗っかって、バカがだまされて、ネットで真相が暴かれる、までを…

ビリギャルって言葉がお似合いよ

テレビでやっていた『映画 ビリギャル』を途中まで観た。 偏差値30の学年ビリの女子高生が、慶応に受かれば人生変わるよ、などという塾講師の応酬話法を真に受けて学習塾に通い始める。そのため母親はバカ高い学費を工面するためにブラックで有名な宅急便の…

セシウムが出たんです

園子温の『希望の国』を見た。これはコントである。 見始めたときはそうと気づかなかった。まさかいくら園子温といえども、東日本大震災と原発問題を題材にしてその被災者をさんざん笑いものにするとは思いもしなかったからだ。だから思わず笑いそうになる場…

マルタイの女の感想

映画『マルタイの女』は公開当時に、あまりにつまらなくて途中で見るのをやめた。それでもこのまま見ないでいるのもなんだと思って、このたび最後まで見たんだけど、やっぱりなんでこんなつまらない映画をわざわざ作ったんだろうと思うくらいに、つまらなか…

海街diaryの感想

テレビでやってたんで『海街diary』を見たけど、もうこういう映画は飽きた。いかにも存在感のある脇役ですという感じで出てくるリリーフランキーも樹木希林も飽きた。 ありふれた日常をリアルに描いて、重大な事件はすべて舞台の裏で起こる。チェーホフかね。

ものわかりのいい中学生

テレビでやってたので『ソロモンの偽証』を観たけど、ばかばかしい映画だった。 中学生の転落死の真相を明らかにするために、その同級生らが自分たちで裁判をやるのだが、被告人には弁護人までつくというフェアな裁判で、ちっともおもしろくない。そもそも裁…

反戦ポルノ

二階堂ふみが好きなのだが、出演している映画はどれもつまらない。せっかく才能があるのだからもっといい仕事に巡り合えますように。『この国の空』なんか、反戦映画を装ったポルノである。男が戦争やってるときに女は、妻子ある男とセックスしているのであ…

おもひでぽろぽろの感想

「おもひでぽろぽろ」をテレビで見る。これは1991年のアニメであるが、1986年に男女雇用機会均等法が施行されて、ようやく女性の社会進出が認められようとしていた時期に、こういうアニメを世に問うというところに高畑勲の凄みがある。 バリバリ働いて、結婚…

おおかみこどもの感想

「おおかみこどもの雨と雪」をみたら、不覚にも感動した。近ごろ、公園で子どもを遊ばせているお母さんを見るだけで、ふと涙が出そうになるのだが、この感動もそういうものかも知れない。 いくら愛情を注いで育てたところで、おおかみになるやつはなる。

これも差別、あれも差別、たぶん差別、きっと差別

アニメ「かぐや姫の物語」を見た。ミカドのもとに無理やり嫁がされる女性の悲しみというのであるから、これは天皇制批判である。かといって、百姓の娘は百姓と結婚するのが一番幸せなのだというのも差別である。 さらに言えば、「婚姻は、両性の合意にのみ基…

人が死んでるのに映画化

映画『ダイアナの選択』であるが、これは途中でオチがわかった。というよりも、いくらなんでもこんなオチはないよな、と思ったその通りになったので、見て損した。 これと同じく高校銃乱射事件を題材にした『エレファント』という映画も見たが、カメラワーク…

マイ・バック・ページ

「マイ・バック・ページ」は、川本三郎の原作を読んでいればべつに見なくてもいい映画だった。原作はおもしろい。暴力革命を目指していた新左翼の活動家に、「週刊朝日」や「朝日ジャーナル」の記者が活動資金をわたして支援していたという歴史はもっと知ら…

純真すぎてワロタ

『アジアの純真』(片嶋一貴監督、井上淳一脚本)というトンデモ映画を見た。シナリオがメチャクチャである。北朝鮮による拉致被害が明らかになった年、チマチョゴリを着た少女が駅でDQNにからまれて殺される。しかし死んだ少女には、そっくりの妹がいた。妹…

ボストンテロと十二人の怒れる男

ボストンのテロ事件の犯人がチェチェン人の兄弟だったということで思い出したのが、ニキータ・ミハルコフ監督の映画『十二人の怒れる男』である。これはシドニー・ルメットの名作をリメイクしたもので、舞台をロシアに置きかえ、そして容疑者はチェチェン人…

芋虫の盗作映画

若松孝二の『キャタピラー』を見たのだが、じつに低俗な映画であった。エログロのシーンがほとんどである。なにが反戦映画か。 出征していた夫が四肢を失って帰郷した、という設定の他にはどこも見るべきところがない。この設定だって江戸川乱歩の『芋虫』で…

キートンの引用

石井聰互の『突撃!博多愚連隊』を見たんだけど、ラストで「おっ」となった。幼稚園に篭城していたチンピラが、そこから逃げ出そうとする。しかし警官に包囲されてるので、どう突破するかというと、人質にしていた警官の制服を奪い、それを着て逃げ出してく…

エロを巡る旅

ヴィンセント・ギャロの「ブラウン・バニー」を見たけど、よくわからなかった。退屈な映画であることはたしかだし、あの恋人がじつは死んでいるというオチは、たいていの人は途中で気づくだろう。恋人の両親が茶色いウサギを飼っていて、じつは狂っていると…

ふつくしい

『洲崎パラダイス 赤信号』を見る。新珠三千代の美しさにうっとりする。日本の女優の中でベストであろう。これから好きな女優をきかれたら、新珠三千代と答えることにする。 『風船』も借りてきたのだが、こちらはよくない。同じ時期に撮られた同じ監督の映…

キャラクター映画

三木聡監督の『ダメジン』を見る。この監督の映画は何本か見て、だいたいもう作風がわかった。 いわゆるキャラクター映画である。いわゆる、と書いたがこの名付け親は俺なので、今は誰も「キャラクター映画」という言葉を知らないだろう。じつは俺もさっき思…

家政婦がなんかやる

マイク・リー監督の『ヴェラ・ドレイク』を見る。「家政婦は見た」のような話かと思っていたら、どんどん重い展開になっていって、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』にも似た鬱映画となる。 シナリオなし、俳優に即興で演技をさせる、というのがこの監督の特徴…

一人一殺のひと

DVDで出た『日本暗殺秘録』を見る。話の中心は血盟団事件の小沼正で、千葉真一が演じている。 小沼正という人は、井上準之助を暗殺し、無期懲役となるが、昭和15年に恩赦で仮出所。この映画の撮影時には、たしか60歳くらいで、監督の中島貞夫と脚本の笠原和…

無防備すぐる

市井昌秀監督の『無防備』を見る。不愉快な映画だった。二人の女が出てきて、一人は夫との仲が冷え切って不幸である。もう一人は出産間近で幸福である。こうした人物の描き方がどれもステレオタイプで、うんざりする。それで不幸な女は自殺しようとするのだ…