アート

芸術のようなもの

秋山祐徳太子『泡沫桀人列伝』を読む。モダンアートはもはや何でもあり。しかしながら埋もれた芸術家がこんなにいるのか、とおどろかされた。内容は、松岡正剛の千夜千冊にくわしい。 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0818.html まあバカなやつらであ…

バカとは何か

荒俣宏『図像学入門』(集英社文庫)を読む。 荒俣氏によれば、ものの見方には三通りある。バカとボケとパーである。 まずは「バカの見方」。文字通り、バカ正直に、ありのままを見ることである。 上の絵を見て「大きな丸と、小さなマルがあるな」と思う。そ…

梅佳代という作品

『日曜美術館』のゲストが梅佳代だった。 この女流カメラマンの奇行ぶりというのは、わりに知られているが、この番組でもあいかわらずだった。番組は「福田繁雄」の特集だったが、「福田繁雄? 知らん」と言い放つ人をゲストに呼ぶ方も、どうかと思う。 梅佳…

ダンスにとって意味とは何か

芸術の歴史というのは、どれも似たような変遷をたどるものだ。あるスタイルが確立されると、それを批判する別のスタイルが現れる。そしてそれもまた批判され、新たなスタイルが出現する。構築と解体、意味と無意味、具体と抽象、たいていはそんな対立である…

小林伸一郎の写真術

廃墟写真家の丸田祥三が、小林伸一郎を盗作で訴えた件で、裁判の結果が出たようだ。 請求棄却、敗訴。 これは二人のキャラが対照的で、被告の丸田氏はブログやインタビューを見ると繊細な方なようだ。写真業界というのもいろいろ噂を聞くが、じつにいやなと…

岐阜県の迷宮

先月といえば、もう去年の話になる。 ふと思いついて駅の発券機で、臨時夜行快速列車「ムーンライトながら」号の指定席券を買ったら、買えた。これってなかなか買えないという話だったのだが冬場はそうでもないのか。でも乗ったら満席だった。 それで東京か…

俺は横になったまま起きている

もーやだ。ジャニーズのタレントが出る芝居はぜんぜんチケット取れないんだもん。 てなわけで、もうあきらめていた蜷川幸雄演出の『血は立ったまま眠っている』ですけど。立見でもいいやと思って当日券を買ったら、これがあなた最前列。はしっこだけど。 そ…

おかしなオモチャ

明和電機がやってるナンセンス・オモチャ研究所は、おもしろい。 テレビで紹介されているのを見たとき、その発想法に感心した。この方法だったら、だれでも簡単にナンセンス・オモチャが作れてしまう。 で、この発想法はべつのものに応用できるんじゃないか…

バカの一つ覚え

手塚眞『ヴィジュアル時代の発想法』(集英社新書)を読む。現代美術家ジャン・ミシェル・バスキアの伝記をもとに作られた『バスキア』という映画がある。 その中の一場面で、駆け出しのバスキアが友人に、美術界で成功する秘訣を教えてもらう。その友人いわ…

もうお金なんか作らないでほしい

赤瀬川原平というと「千円札裁判」が知られておりますが、*1かんたんに説明すれば、千円札を勝手に印刷して、それを芸術作品として発表したところ、「偽札」として警察に取り調べられて、有罪判決を受けたという事件。 それからさらに、赤瀬川氏は、今度は本…

フランスはじまったな

ニコニコ動画で銃士戦隊フランスファイブを知ったんだけど、このビデオがすごくよくできていた。 『愛國戰隊大日本』を見て感動した日本文化好きのフランス人が自主制作したらしい。www.youtube.comwww.nicovideo.jp

これは原爆ではない

芸術家集団「Chim↑Pom」が広島上空に飛行機で、「ピカッ」の文字を書き、被爆者団体らに抗議されて展覧会を中止にした件で、そのすぐあとに現代美術作家ツァイ・グオチャンが原爆ドーム付近で「黒い花火」を打ち上げた。 ツァイ・グオチャンは中国人で、朝日…

バタイユ太郎

岡本太郎というと、両手を広げ、目玉をひんむいて、 「むん! むん!」 とか唸っている変な人というイメージですが。じつはたいへんなインテリでございまして。青春時代を1930年代のパリで過ごす。 参考:岡本太郎年表 1930年、19歳でパリにやってくるや、リ…

踊る オタ芸師

あの日、おれは、ハロ☆プロの、コンサート会場にいました。ハロー!プロジェクトというのは、モーニング娘とか、美勇伝とか、Berryz工房とか、後藤真希とか、松浦亜弥とか… まあ、そういう一群のアイドルたちのことです。まあ、おれも、やがてジジイになって…