まちがい探し

井上ひさしと原爆投下の嘘

井上ひさしには、『父と暮らせば』『紙屋町さくらホテル』『少年口伝隊一九四五』というヒロシマ三部作(大笹吉雄)と呼ばれる戯曲があって、原爆を題材にしていることから平和集会などで上演されることも多い。 だが、『少年口伝隊一九四五』には明らかな間…

落合陽一に松尾芭蕉を学ぶ

Eテレ『ズームバック×オチアイ(1)』を見ていたら、落合陽一が次のように語っていた。 俳句とか短歌とかは数字的な制約を作ると、クリエイティビティ増すじゃないですか。たとえば575なのか57577なのかで、だいぶちがう。57577の状態だった…

林真理子は小・中・高校を首席で卒業

林真理子は、小・中・高校を首席で卒業と自著に書いてある。どうせ嘘っぱちだろうが、小池百合子に比べればかわいいものだ。 林真理子 1954年、山梨県生まれ。牡羊座。一白水星。守護霊は「海」。富士山のすそ野の果てのレンゲ畑と通学の足となった“白い自転…

百人一首がわかってない

橋本治『百人一首がよくわかる』(講談社)を読む。 小式部内侍のよく知られている和歌について、橋本治は次のように解説している。 大江山いくのの道の遠ければ まだふみもみず天の橋立 小式部内侍は若い頃から和歌の名手ではありましたが、お母さんがあま…

医者は土木作業員よりえらいか

読売新聞に肥田大二郎『ドクトル大二郎三浪記』なる本の広告が出ていた。 近年いくつもの医学部入試で、女子学生や浪人生を不当に差別している事実が判明した。本書は三浪で国立大医学部に合格、現在、評判のクリニックを経営している著者70歳の青春物語であ…

天皇の任命責任

大臣が不祥事で辞任するたびに、安倍総理の任命責任が問われる。ならば、安倍総理を任命した天皇の責任も問えばどうか。 憲法第六条では、「天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する」とある。 もちろん第三条に、「天皇の国事に関するすべて…

柳美里作詞の校歌は慙愧に堪えない

柳美里が作詞して、長渕剛が作曲した福島縣立小高産業技術高校の校歌がある。 曲の方はともかく、歌詞がひどい。 「懐かしき 海の音 滿つる」などと文語表現を用ゐながら、「海ありき 海ありき 村上海岸」と續くのだ。 ありきの「き」は過去を表す助動詞であ…

上野千鶴子はいつハイヒールを履いたのか

上野千鶴子が、「わたしは重度の外反母趾、ハイヒールの靴は全部捨てました。こんな不自然な靴を美しいと感じて履いているなんて野蛮だと思う」と、バカなことを書いて批判されている。 上野千鶴子が批判されるのはいいことだ。 それにしても上野千鶴子はい…

「消費税が2%上がると、税金が25%上がる」とラサール石井がドヤ顔

日本有数の進学校であるラ・サール高校を出てお笑い芸人になったラサール石井が、「消費税が2%上がると、払う税金が25%上がる」などと意味不明の供述をして、カツ丼をペロリと平らげました。 東大を受験するより、小学校からやり直したほうがよさそうです…

椎名林檎が投げたのはタンポンかナプキンか

椎名林檎はかつてライブで、観客に生理用品を投げていた。しかしこれがタンポンであったかナプキンであったか、使用済みであったかなかったか、というのがいまだ歴史学者の間で議論となっている。 これは、最初の単独コンサート「実演ツアー 先攻エクスタシ…

酒井政利がボケる

酒井政利の「蔵出しスター秘話」という回想記事が週刊文春(4月25日号)に載っている。 矢沢永吉の『時間よ止まれ』について、酒井政利は次のように語っている。 資生堂のイメージソングを依頼され、作詞が山川啓介、作曲と歌が矢沢永吉に決まった。 若くし…

がんばれ!筑摩書房の校閲ガール

四方田犬彦はまちがいを指摘されても訂正しないらしいので、校閲も仕事にならないのか。 筑摩書房が「図版資料満載の超弩級評論集」と銘打って刊行した『1968』シリーズであるが、大部分は当時の資料を再録しただけで、肝心の評論は少なく、しかも誤記が多い…

もし文豪たちが著作権侵害で訴えたら

池村聡『はじめての著作権法』は、次のように書いている。 そして、同様に、いわゆる「作風」と呼ばれるものも、それ自体は著作物ではありません。ちょうど本書執筆中に、神田圭一・菊池良『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(宝島社、2017…

大瀧詠一「分母分子論」のでたらめ

大瀧詠一に「分母分子論」というのがある。 明治以来の日本の音楽はすべて洋楽(世界史)からの輸入だから、分母は「世界史」であり、そこに分子として「日本史」が乗っかっているのが基本構造だという。 これが戦後になると、ポピュラー音楽からの影響が顕…

無知は無知である

ウーマンラッシュアワーの村本大輔が『朝まで生テレビ』に出演したところ、「無知な人間の政治的意見」だとして非難を浴びた。ところがこれを宮台真司は、次のように擁護している。 プラトンの書いた『ソクラテスの弁明』に出て来る、“無知の知“という有名な…

節子、それセリフがちがう

何十年ぶりかで『火垂るの墓』を見たが、あの有名なセリフがなかったことにびっくりした。 正しくは、「節子、何なめとるんや。これオハジキやろ、ドロップちゃうやんか」である。記憶は嘘をつく。 それにしても、哀しい映画である。 www.youtube.com佐久間 …

ドッキリカメラはやらせ

芸能人にドッキリを仕掛けるといった番組があるが、あれは隠しカメラで撮影している。それはいいとして、音声はどうやって録っているのだろうか。野外ロケの場合、ガンマイクは目立つから使えない。かといって出演者にピンマイクをつけるわけにもいかない。…

鑑賞しつつ干渉する

黒田育世が好きなので『CONSTELLATION』というDVDを鑑賞したのだが、「このビデオグラムは家庭内干渉を目的に限って許諾されています」と表示されて、中身もなんだか雑な作りのDVDで残念だった。

俺は死ぬまで映画を観るぞ

四方田犬彦『俺は死ぬまで映画を観るぞ』(現代思潮新社)を読んだ。 浦山桐朗が撮った『わたしが棄てた女』を「名作」としたうえで、そのリメイクである熊井啓『愛する』という映画について、四方田犬彦は次のように酷評している。 で、結果はというと、こ…

限りなく透明に近い誤訳

村上龍の『限りなく透明に近いブルー』は、累計367万部を超えるベストセラーだが、なぜかまちがいがそのまま訂正されずに残っている。ヨシヤマたちと一緒に日比谷野外音楽堂にバーケイズの公演を聞きに行く場面。 ステージにはまるで積木の見本みたいに様々…

すべての法律は憲法違反である

国民は憲法を守らなくてよい。その根拠は、憲法第99条である。 憲法第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ 憲法を守る義務があるのは、天皇と公務員である。国民ではない。 国民は法律を…

NHKで半島人

Eテレシアターで、こまつ座の『きらめく星座』を見ていたら、「半島人」というセリフが出てきた。原作者の井上ひさしがこんな言葉を使うはずがない。調べてみるとやはり「朝鮮人」を、「半島人」と言い換えていた。 正一 人夫として九州の炭鉱の飯場にまぎれ…

君が僕を知らない

菊地成孔の『レクイエムの名手 菊地成孔追悼文集』(亜紀書房)から、清志郎への追悼文。 ただしい記憶ではないので、ファンの方々には失礼に当るかもしれませんが、もしよろしかったら、正しい情報は、どうかワタシに教えないで下さい。ワタシは、曲のタイ…

コックサッカーブルースと言葉狩り

村上龍の『コックサッカーブルース』(小学館・1991年)には「知恵足らず」「知恵遅れ」という言葉が出てくるのだが、これが『村上龍自選小説集8』(集英社・2000年)では、別の表現に変えられるか削除されている。どこかからの抗議によるものか、自主規制…

MSのCMに出てる研修医とかいう女

マイクロソフトWindows ツーインワンのCMである。聴診器を首にぶらさげた女が出てきて、カメラ目線でひとしきりしゃべるのだが、あれは女医かと思っていたら研修医なのか。 「医学部の研修にofficeが使えるキーボード付きのラップトップが必要で」「でもSNS…

人の振り見てなんとやら

岡野宏文・豊崎由美『読まずに小説書けますか』(初版・メディアファクトリー)を読む。演劇雑誌「新劇」の元編集長で、「小説のみならず戯曲などにも深い造詣を持ち」(著者紹介文より)という岡野宏文が次のように述べている。 あと、聖書つながりでおすす…

まさかの真逆

Eテレの「SWITCHインタビュー」という番組で、内田樹と観世清和が対談していたが、両者とも「真逆(まぎゃく)」という言葉を使っていた。「(能は)現代とは真逆の世界です」といった調子である。 内田がこうした流行語を使うのは勝手だが、世阿弥の子孫で…

エジソンの名言について

「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」というエジソンの名言には諸説あるようで、ざっと調べてみたが出典も定かでない。中山正和『創造思考の技術』(講談社新書)には、次のような記述がある。 説得がまずかったために、すぐれた案がついに陽の目を見…

「相棒」でのAED使用について

録画してあった『相棒season11』第18話「BIRTHDAY」を見たんだけど、子供を蘇生させるシーンでのAEDの使い方がまちがっていた。子供は川でおぼれて服もびしょぬれだ。AEDの電極パットを装着するには、ぬれた服を脱がせて、ぬれた体も拭かないといけない。AED…

赤い飛行船と若者の代弁者

テレ朝の『題名のない音楽会』でジミー・ペイジの特集をやってたんだけど、レッド・ツェッペリンのことを、Red(赤い)Zeppelin(飛行船)だと思っている人が多いが本当は、Lead(鉛の)飛行船という意味だと説明していた。ウィキペディアによると、Leadをさ…