毒にも薬にもならぬクソ小説に高名な文学賞が授けられるたび、車谷長吉氏のことを思います。短編『変』(『金輪際』所収・文春文庫)によれば、平成七年上半期の芥川賞に、車谷氏の『漂流物』が候補作に選出されます。 しかし落選。 一回目の投票では過半数…
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